注意報 2005 9 6
まだまだ、「現在の株価表示」に比べて、板情報が遅れるそうです。
そういうわけで、値動きの激しい「新規公開株」は、要注意です。
こういう現象は、ヘラクレス市場ではなく、東証でも起きるそうです。
たとえば、現在の株価表示が、121万円になっていて、
買い板は、120万円に15株、119万円に21株、118万円に17株とし、
自分の注文は、118万円に出してあるとします。
こういう状況で、どうも雲行きが怪しくなってきたとします。
そこで、まだ、120万円にも119万円にも、買い板があるから大丈夫と判断しては、ダメです。
一瞬にして、株価表示は、118万円になってしまい、
自分の買い注文が、不本意ながら、約定してしまいます。
こういう場合は、板情報の表示は、遅れるものと見なして、
事前に、変更入力画面を出しておいて、パスワードも入力しておいて、
後は、クリックするだけにしておくべきだと思います。
こうした方法は、実際に試してみないと、有効かどうか、わかりませんが、
いずれにせよ、個人投資家は、自己防衛すべきです。
最大のリスクは、原油高でも、米国株安でもありません。
コンピュータの反応の遅さが、最大のリスクです。
釣った魚 2005 8 19
釣った魚には、餌をやらない。
これが、ネット証券の営業方針ならば、実に悲しい。
大量の広告を出して、がんがん新規の顧客を獲得するのはいいが、
そうなると、同時に、がんがんシステム増強をしないと、
既存の顧客は、困ってしまう。
相変わらず、注文の画面が重くて開けなくて、
希望の株価で買えなかったという不満が多いのです。
買えなかったのは、まだ、よい方で、
大きな売り板が出現したので、逃げようと思い、
自分の買い注文を訂正しようとしたが、
画面が重くて、どうにもならなかった。
あるいは、入力はできたが、それが反映されるのに、時間がかかって、ダメだった。
そういう不満も、よく聞きます。
こうした顧客の不満を無視して、
ネット証券が、新規顧客の獲得に走るならば、
「ネット証券の営業方針は、釣った魚には、餌をやらない」と言わざるを得ない。
やはり、ネット証券からは、データだけ、もらって、
実際の注文は、有名でないけれど、システムがしっかりしている証券会社に出す。
これが、これからの正しいやり方だと思います。